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吉川めいさんインタビュー<前編>

14歳でモデルデビューを果たし、現在はヨガのインストラクターとして、インドと東京を拠点に精力的な活動を続けている吉川めいさん。「ヨガと出会って自分の意識が以前より冴えてきて、ものごとが深く見えるようになりました」と語る彼女は、2006年に日本人女性として初めてアシュタンガヨガ正式指導資格を取得しました。今や健康法として私たちの生活に定着したヨガの魅力について、吉川さんに語っていただきました!


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--最初に、吉川さんがヨガを始めるようになったきっかけを教えてください。

私がヨガに出会ったのは2001年なのですが、その前年の冬に精神的にも身体的にも不健康な時期があったんです。心の不調が身体にも悪い影響を与えていて、不眠症や冷え性に悩まされていました。暖かくなるにつれて回復しましたが、次の冬に備えていい解決法を探しているときにヨガと出会いました。当時は今と違って都内でもヨガの教室が3件しか見つからず、家から通えるスタジオを見つけ出すまで図書館やネットを駆使したのを覚えています。


--いわゆる「アシュタンガヨガ」とはどういうものですか。

現在、流行している一般的なヨガは西洋で再開発されたフィジカルなエクササイズであり、一方、インドの伝統的なヨガはフィットネスではなく、「精神的な行」と表すのが的確ですね。私が練習しているアシュタンガヨガとは、呼吸と動作を一致させて動きを連動させていくスタイルなんです。アシュタンガヨガには8つの枝(=ステップ)があり、それはインドの伝統的なヨガの流派にはすべて共通している、基本的な骨組みです。


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--ヨガを初めて変わった点を教えてください。

一番変わるのが自分の内面です。私も以前はお酒を飲んだり夜更かしをする人間でしたが、ヨガを続けるうちに自然と離れていきました。本来の自分の在り方に近づくといいますか。「ヨガってストイックなイメージがあるんですけど、ベジタリアンにならなきゃダメですか?」という質問をよくされますが、無理をする必要はありません。お肉が食べたければ食べていいんです。個人差はありますが、ヨガの練習をしていると自分の内側に変化が起きてきて自然に食べたくなる日が来るでしょう。そして、自分の意識が以前より冴えてきて視野が広がり、ものごとが深く見えるようになるんです。今の私はスーパーに並んでいる鶏肉や豚肉はそのまま動物の形に見えてしまいます(笑)。そして、私がそれを買うお金はまた動物が殺されることに繋がってしまう。すべてのものごとを個別ではなく、連鎖して捉えるように見方が変わりましたね。

ヨガという言葉は英語の「UNION」と同義で、本来の命や自然の姿はひとつであって、区別することなく考えるんです。ヨガを続けているとそれが概念としてだけでなく、体験として感じることができます。


--身体面だけではなく、精神的にもヨガの効果は現れるということですね。

正しいヨガをいい先生に教わればその方向に進んでいきます。インドのヨガはひとりの師からひとりの生徒に受け継がれる、という形が基本です。個人に適応していくプラクティスなので本当はそのときの自分にもっとも適したメソッドを学ぶのがベストです。ただ、いい先生に巡り会うには、それだけ自分もいい生徒になる必要があります。


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--インドと東京を行き来する生活をされているそうですが、文化の違いに戸惑ったりはしませんか。

毎年修行のためインドで数ヶ月過ごしているのですが、インドと日本ですから相当のギャップがあります。 先日もガンジス川のほとりでしばらく生活をした後、帰国し、次の日は六本木ヒルズで仕事だったのですがもの凄いギャップでした(笑)。以前はそのギャップにまいっていましたが、今は両方に順応してそれぞれの生活を楽しめるようになりました。インドではヨガの修行に没頭して、自分の進歩を追求するようにしています。だから一人で過ごす時間が圧倒的に多いです。日本では逆に家族や知人に会い、インドで得た知識や体験をシェアします。


--ギャップを克服できたのも、ヨガのおかげですか。

そうですね。やはりヨガの調和を大切にする考え方が重要だと思います。晴れの日や雨の日があって、両方の役割がある。私も以前は雨の日が嫌いでしたが、今は雨の日のにおいや雰囲気を楽しむことで自分の楽しみが倍増したんです。

その他にも、ヨガを続けることで内面を見つめる時間が増えました。自分のエゴや汚い部分もたくさん見えてきて非常に大変なことですが、自分の進歩に繋がります。


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--「自分を見つめる」とは、具体的にどのようなことですか。

通常、人の意識は外側に向いています。例えばその日の天候を気にして、行動を決めますよね。朝目覚めた瞬間から、意識は外に向かっていて、自分の内面を観察する機会が普段の生活ではほとんどないのです。静かに座って自分の内面を観察すると、自分の中にはいろんな情報があります。それを冷静に観察して自分を知ることです。その観察中でも、人の意識は絶えず他のことに向いてしまうのですが、そこに囚われることなく内面を見続けるんです。この練習を何年も続けることで、外的な要因に囚われない自分というものに再会します。


--日本人女性として初めて、アシュタンガヨガの正式指導資格を取得されましたね。それまでの道のりは長かったですか。

以前も今も修行の途中ですので、まだまだ練習あるのみですね。正式に資格を得たことで私と先生の関係が対外的に理解してもらえるメリットもありますが、なにより大切なのは、私がヨガを人に教えるときは、私の指導に加えて先生のお恵みがバックアップとしてあるということです。私がいただいたオーソライゼーションは、日本語で正式指導資格と訳されていますが、その中身は「あなたがヨガを教えるときは、師のお恵みがあります」というものなんです。現在92歳の私の先生は、12歳のときにヨガと出会いこの道に入ったんですよ。


--12歳でヨガに魅力を感じるというのもすごいですね

それがインドという国です(笑)。文化も伝統も深く、本当にディープな国ですよ。


<まだまだ続く、吉川めいさんのインタビュー。後半もお楽しみに!>


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▼吉川めいさん プロフィール
14歳の時「装苑」(文化出版)でモデルデビュー。その後、「セブンティーン」(集英社)のレギュラーを務める等、数々のファッション誌で活躍。'01年アシュタンガヨガと出逢い、'04年からインド・マイソールにて修行を重ねる。近年は世界各地でヨガのワークショップを開くなど、ヨギーニとしての活躍もめざましい。ヨガを通して自然との調和の取れた生き方を追求している。現在、日本、インドを拠点に、ヨガインストラクターとして活躍。'06アシュタンガヨガ継承者 シュリ・K・バタビジョイス師より、日本人女性初の正式指導資格を取得する。

オフィシャルサイトhttp://www.maemaemae.com/

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