--その後40年近くの時が流れ、日本でもアースデイが定着したことについてはどのようにお考えですか。
第1回のアースデイの洗礼を受け、私が日本に帰国したばかりのときは、新宿や銀座の歩行者天国でお巡りさんが路上パフォーマンスを規制していたんですね。私はそれを見て「やっぱり日本では、自然発生的なお祭りって難しいんだな…」としみじみ思いました。それから偶然にも、20年後の1990年にロスで行われた20周年記念のアースデイにも参加することができたんですが、そこはお祭り騒ぎ的な第1回のアースデイとは違って、落ちついた空間でイベントやコンサートが開催されていたんです。今の日本のアースデイと非常に近い形ですよね。そういうように、形が変わってもアースデイが定着したことはいいことだと思います。
そして、当時からひとりひとりがもっと地球のことについて考えていれば、ここまでの環境破壊にはならなかったんでしょうけどね。有吉佐和子さんの書かれた「複合汚染※」という小説の内容が現実になっている世の中を見て悲しいなと思います。
※ 1974年10月から1975年まで朝日新聞に連載された環境問題をテーマにした小説
--では、アースデイに初めて参加する若い世代にメッセージをお願いします。
アースデイだから、地球環境のためだから、といって肩肘張らずに気軽に参加してくれればいいと思います。私たちがきっかけを与えなくても、今の若い人たちは考えていると思いますよ。地球の未来について。そして、その未来がヤバイってことにも気づいているでしょう。
最近は坂本龍一さんのように、自分の役割を自覚しているアーティストがどんどん増えてきていますね。若者にとって憧れのアーティストがメッセージを発することで、大きな影響を与えてまわりを牽引する。それって素晴らしいことだと思います。
私も60歳を過ぎたので、若い人たちには喋れるだけ喋ってメッセージを伝えていこうと思います。
▼高橋靖子さん プロフィール
1941年茨城県生まれ。70年代初め、ロンドンで山本寛斎のファッションショーを成功させ、デヴィッド・ボウイやT-REXの衣装を担当するなど、世界的に活躍する。イギー・ポップや坂本龍一など国内外のアーティストとも親交が深い。エッセイ「家族の回転扉」で第19回読売ヒューマン・ドキュメンタリー大賞を受賞。2006年に発刊された「表参道のヤッコさん」は、1970年代の原宿カルチャーを総括した本として、若者から絶大な支持を得る。新刊「わたしに拍手!」も絶賛発売中。
▼最新情報
4/29原宿KDDIデザイニングスタジオで、元YMOの高橋幸宏さんとのトークショウを開催します。
当日は14:30開場 15:00開始〜17:00終了予定。入場無料のフリートークショウです。
http://www.clubking.com/news/2007/03/post_134.php
