4/21、4/22の2日間に渡って開催される世界最大規模の環境イベント「アースデイ」。今年も代々木公園を中心に、渋谷・原宿・代官山で地球の環境を考えたさまざまなイベント、出展が催されます。今回は1970年の第1回アースデイにも参加され、毎年アースデイに足を運ばれているというまさにベテラン、スタイリストの高橋靖子さんにお話を伺いました。
--まずは、高橋さんが参加された1970年のアースデイの様子を教えてください。
第1回のアースデイが開催された1970年という時代は、ヒッピーやフラワー・チルドレンが大きなムーブメント※1を生み出していて、アメリカはその真っ直中だったんですね。私はスタイリストの修行も兼ねてアメリカに渡ったわけですが、そこでミュージカルの「ヘアー※2」を見たり、街に溢れる彼らを目の当たりにして大きなカルチャーショックを受けましたね。それこそ、一生の価値観を決めるくらい大きな衝撃だったのを覚えています。
※1 1960年代後半からアメリカ西海岸を中心に広まった社会的な気運。反戦を唱え、平和運動を実現しようという理想を掲げていた。
※2 ベトナム戦争に出兵する若者とヒッピーの交流を描いた作品。
当時の私はアースデイのこともなにも知らない状態で、ニューヨークの五番街に遊びに行ったんです。そしたら、お祭り気分の楽しい雰囲気で街全体に人が溢れ、一台の自動車も走っていない完全な歩行者天国。ローラースケートを履いた人がゴミ拾いをして、ろうせきで絵を描いている人や、指人形を演じている人、大道芸人をはじめとするいろんなアーティストがいましたね。
私が前日に見たブティックは芝生を模した緑の紙に覆われて、スタッフの女の子は同じく緑の紙で円形のスカートをつくって、それに身を包んでいました。本当に可愛らしいファッションでしたね。
グリニッジ・ヴィレッジの方では大きなテントの中で思いっきりロックを演奏して、中では若者たちが踊り狂っていました。ちょうど前年にウッドストックが開催されていたので、その興奮を引きずっているようでした。
そして、当時のニューヨーク市長だったジョン・リンゼイが自転車で会場を回っているんですよ。それも視察という感じではなく、自分も参加して楽しんでいるんです。
--当時のアースデイは、現在日本で開催されているアースデイとだいぶスタイルが違いますね。今と比べて、環境問題よりもベトナム反戦が主なテーマとして扱われていたのですか?
70年代には反戦や、ラブ&ピースという世界的な潮流がありましたから、当時のアースデイにもそういった意識が根底にあったのは感じました。みんな真剣なんだけど、どこかユーモアもあり楽しんでやっている。そういった印象を受けましたね。そして本当に偶然ではあるんですけど、この日に立ち会えたことは私にはそれを皆に伝える役目があったんだなと考えています。
<まだまだ続く、高橋靖子さんのインタビュー。後半もお楽しみに!>
▼高橋靖子さん プロフィール
1941年茨城県生まれ。70年代初め、ロンドンで山本寛斎のファッションショーを成功させ、デヴィッド・ボウイやT-REXの衣装を担当するなど、世界的に活躍する。イギー・ポップや坂本龍一など国内外のアーティストとも親交が深い。エッセイ「家族の回転扉」で第19回読売ヒューマン・ドキュメンタリー大賞を受賞。2006年に発刊された「表参道のヤッコさん」は、1970年代の原宿カルチャーを総括した本として、若者から絶大な支持を得る。新刊「わたしに拍手!」も絶賛発売中。
▼最新情報
4/29原宿KDDIデザイニングスタジオで、元YMOの高橋幸宏さんとのトークショウを開催します。
当日は14:30開場 15:00開始〜17:00終了予定。入場無料のフリートークショウです。
http://www.clubking.com/news/2007/03/post_134.php
